スッポン太郎贋戯曲家日誌 文月・下

スッポン太郎贋戯曲家日誌 文月・下

〈七月十六日〉
関西ポテサラ選手権 第7回
天満橋「居酒屋 松崎屋」300円
この値段でこのボリューム。卵が多く使われているであろう色、少量ながら入っているベーコン。味もよくまとまっている。これは優勝候補だな。

〈七月十七日〉
明治初期はそこそこ大きい酒問屋であった柴田家。その一族は芸事と酒で身を持ち崩した人が多い。自分で売って自分で飲んだらあかんわな。もちろんその血は引き継いでいる。今日も飲む。

〈七月十八日〉
「パンどろぼう」 柴田ケイコ
そうかぁ「パンどろぼう」ってこんな話だったんたぁ!本屋さんに行くと最近グッズが多く売っているので気になって読んでみました。これはかわいいなぁ。続けてシリーズ読んでみます。

〈七月十九日〉
なんだかこの日誌を読み返すと本を読んで酒を飲みまた本を読んでると思われる。ちゃんと演出もしてるんだよ。しかも苦手なラブシーンを。不得手なんだよラブシーン。芝居も現実も。キスってどうやってするんだっけ。

〈七月二十日〉
だからぁちゃんと演出もやってるんだって!!!これはおっさん同士がラブラブではぐしてるんじゃなくて演出自らラブシーンを演じてるの。これは女優さんに演技指導してるんだけど、この逆はありかしらん?

〈七月二十一日〉
「十六世紀文化革命」上下巻を読み終える。本当この人の書く本はすごく面白い。圧倒的な知識と文章力。このあと実はまだ近代科学誕生史〈三部作〉の最終シリーズ「世界の見方の転換」全3巻を読んでない。楽しみ。

〈七月二十二日〉
京阪特急で「グイン・サーガ外伝」外伝も追いつくぞ。
『初恋』 栗本薫
グイン・サーガは外伝も本編も一部、紙の本が手に入らない事態に陥っているのですね。ちなみにこの初恋はAmazonの古本で1円(送料別)でした。

〈七月二十三日〉
『関西ポテサラ選手権』エントリーNo.8
祇園四条「立ち飲み 酒屋もみじ」320円
上品な味で合格点 ここはお刺身とかアジフライもかなりうまく、日本酒も豊富 また時間をとって行ってみよう

〈七月二十四日〉
白髪なんて 気にしないわ
老人斑だって だって だって
お気に入り
無茶酒 馬鹿酒 大好き
誹謗や 中傷 大好き
私は 私は
私はスッポン
ひとりぼっちでいると
ちょっぴり寂しい
そんな時 こういうの
鏡を見つめて
笑って 笑って
笑ってスッポン

〈七月二十五日〉
練習中にもかかわらず、脚本を書き直している私の写真です。このTシャツは草凪のゐさんにいただいたので、仕方がなく着ているだけで、「やっほーい キャンディだ わーい 他にどんなのあるのかなぁ」と検索している訳ではありません。

〈七月二十六日〉
モンティ・パイソンにはキリストの生涯をパロディにした映画があります。エンディング曲が『Always Look on the Bright Side of Life』
人生なんかクソさ
人生はお笑いで
死は冗談

〈七月二十七日〉
アウシュヴィッツ強制収容所所長となったルドルフ・ヘスの自白録。ポーランド最高人民裁判所による絞首刑の前の記述。淡々とした筆致により大量虐殺に至った経緯が書かれている。組織に対して真面目な人間が一番恐ろしい。

〈七月二十八日〉
今日は昼食をとる時間がなかったので、席料500円払って京阪特急プレミアムカーでランチ。お相手はグイン・サーガ外伝20「ふりむかない男」栗本薫先生は本当にナリスが好きだなぁと思ってしまう。

〈七月二十九日〉
関西ポテサラ選手権〈エントリーNo.12〉木屋町 ジビエと立呑み『スタンドミヤマ』
山小屋ポテトサラダ400円
味強めの天かす、ゆで卵、紅生姜の入ったマヨネーズドレッシングを混ぜて食べる。うまい。高い食材を使わなくても、工夫次第でポテサラはうまくなるんだよ。

〈七月三十日〉
関西ポテサラ選手権〈エントリーNo.13〉京橋『立ち飲み いなせや』
自家製ポテトサラダ280円
野菜がたくさん入っており、味もよし。この値段ならば充分な合格点。

〈七月三十一日〉
〔スクープ〕最近、枚方市の各地で開催される盆踊り大会で、高いクオリティでやたら張り切って踊る〝オレンジ色のオジサン〟が出現するという噂が出ている。記者はとある小学校で〝オレンジオジサン〟を発見。ただ残念ながら動きが高速すぎて写真はこのような状態になった。