スッポン通信 vol.9

スッポン通信 vol.9

さて、今週も「モンティ・パイソン」

通常、外国ドラマは字幕で見るのだが「モンティ・パイソン」は日本語吹替版で見ている。(東京12チャンネル版が入っているDVD BOXが売っていてコレで見てるの♡)
その理由として「モンティ・パイソン」は、英語が出来ないと理解出来ないジョークが多い。字幕翻訳では難しいし、理解がおくれる部分が多い。
日本語吹き替え版は日本人にもわかるようにアレンジしてあり、声優たちの日本語で補足してあり、ちゃんと笑える。
次の理由として、声優がすばらしい。

グレアム・チャップマン : 山田康雄
ジョン・クリーズ : 納谷悟朗
エリック・アイドル : 広川太一郎
マイケル・ペイリン : 青野武
テリー・ジョーンズ : 飯塚昭三
テリー・ギリアム : 古川登志夫

ほら、すごいでしょ。
70年代の映画吹替全盛時代を彩った名優ばかり、しかも全員がコメディを得意としている。
もし声優を志す人あれば、教科書にしてもいいぐらいの名演技である。
社会風刺が多く、毒のある「モンティ・パイソン」の演技は難しい。無茶苦茶にやっているように見えてバックボーンがある。
階級、信じている思想、宗教、人種、そこをリアルに演じながら、デフォルメしなければならない。
そこを声優として見事に演じている。
コメディだから極端な演技をしながら、このオジサンまたはオバサンは「どこかにいるなぁ」という演技をしなければ成り立たない。(ここはちゃんとウチの役者さんも聞いてほしいなぁ…極端だけではダメなんだよ)
なんだか演技の本質みなたいなモノがある。

次回はその中でも「広川太一郎」が、いかに素晴らしいかを語ってみたい。