メリケンじいさんの昔話《第三回 酔族館黎明期の人々「全員アホ!」①》


今回は、懐かしい立ち上げ当時のメンバーのお話。
大学時代の一つ後輩に、H口君というナイスガイがおりました。彼は、それはそれは二枚目で、正義感が強く、運動神経が良く、女癖が悪い、まさにナイスガイの典型と言ってもよい人物です。
(H口君の名誉の為に言うと、当時女性に縁の無かった我々からすると〝女癖が悪い〟は最強の誉め言葉)
大学卒業後は、我々と共に『劇団酔族館』を立ち上げ、その後プロの俳優を目指し巣立って行かれました。
そんなH口君の大学時代の、とある昼食時のお話。
彼はナイスガイだけあって、カレーが大好きだった。
ある日、H口君、私、某後輩の三人で昼食をとることになった。H口君はやはりカレーを注文し(ナイスガイはぶれない)私と某後輩は何かしらの定食を頼み、平穏で幸福な昼食が始まった。
(つづく)


