酔族館回想録 其之六

酔族館回想録 其之六

『幻想王國記』

私、草凪のゐのドキドキの初舞台でした。
右も左もわからず、お芝居は初めて。(舞台の上手・下手も知らなかったんですよ…)
勢いだけで仲間に入れていただき、未熟なまま役をいただきました。

荒れ果てた「満高帝国」に未だ残り、何人もいる狂人達のひとり〝頭の中は4歳〟の老婆役です。
衣装の、花柄の可愛らしい女児用ワンピースと、常に抱えているお人形さんは、確か四天王寺の弘法市でゲットしました。
個人的な話をしますと、その頃私は大好きなはずだった仕事で徹夜をしすぎてメンタルの病に罹り休職中、そして恐らく病気の影響か実際の私の頭の中も子供返りしていたのです…。(今は大人です)
なので幸いにも!?役に入りやすかったのでした。(スッポンさん、見抜いてました!?)

帰宅してから、車の運転をしながら、しょっ中セリフ練習(というかほとんど叫んでいたような)をしていたせいもあるでしょう。
本番中の段取りで、自分で小道具を撤収しとかなアカンところを忘れるなどのミスも、周りの皆さんに助けてもらったりして、本番の怖さも知りました。
皆で銃で撃たれてカウンターから落ちるシーンでは、受け身ではないですが腕と太ももから落ちてたので、練習の時から既に太ももには手の平くらいのでっかい青タンが。。。

「お芝居って思ってたより体育会系なんや…」と悟った私でした。

(筆者:草凪のゐ)

第24回公演
大日本帝国戯作『幻想王國記』
作/演出:スッポン太郎
2004年11月20日〜21日
ウィングフィールド