酔族館の図鑑NEO【岡野進(おかのすすむ)】


岡野さんは酔族館の館長である。酔族館なので「館長」さん。公演では舞台監督であったり照明であったり会計であったり謎な人である。
で、館長とは忘れられないエピソードが1つ。
昔、今の梅田のHEPホールの前身で「オレンジルーム」というホールがあったのだが、そこのシンポジウムでの出来事。
当時所属していた劇団の団長(こちらは「劇団」というのにに拘ってたので「団長」)と共に、制作として参加したワタクシ。
同じように、当時の酔族館の制作さんと共に参加していた館長。
この制作さんとは大変仲良くして貰っていたけれど、お互いの劇団の代表を紹介した事はなく、良い機会だったので、
「あ、すいません。こちらウチの代表の団長です」
「あ、どうも。こちらウチの代表の館長です」
と、制作同士が紹介をし、お二人とも仕事帰りなので、エリート(笑)サラリーマン姿で和やかに交流。
「はじめまして」
「いやいや、こちらこそ。いつもお世話になっています」
「すいません、ちょっと今、劇団の名刺を切らしてて会社の名刺で」
「あ、すいません、僕もちょうど持ち合わせが。会社の名刺で失礼します」
ところで…
両代表の勤務会社というのは某大手広告代理店と某日本最大の通信会社であり、その二人がスーツ姿で会社の名刺を交換しているのだ!!
「こ、これは!?日本通信界で何かが起きる、ビ、ビッグビジネスの予感?!(心の声)」
慣れた手つきで名刺交換する2人を見ながら、ワタクシが内心おののいていたのを、勿論2人は知る由もない。
さて、あれから30年近く経ったが、日本通信業界にビックビジネスは起こらなかった。
が、エピソードをありがとう、館長。
このネタ話したらいつも鉄板でうけてます~(笑)
監修:薬丸裕生


